アナと雪の女王 - Frozen - 映画解説と考察

さあ、大変なことに王国は、エルサの魔法によって永遠の冬に閉ざされてしまった。アニメだからアッケラカンとしているが、現実の世界で起こったならば、何人かは死んでいるだろう。気温が高くなるだけで熱中症にかかり死んでいく人も多い。寒暖の変化は想像以上に恐ろしい力だ。まして夏の国に氷とは気のきいた話にも聞こえてしまうかもしれないが、実際なら地獄のような有り様だろう。一刻も早くもとの世界を取り戻さねば王国が危ない!

北の山奥に魔法で氷の城を建てたエルサはそこに引きこもった。城内では今までにない開放感を味わえた。自分を偽り、黙り通すのをやめ、歌を歌いまくり、ありのままで生きていくことを決意する。
ありの、ままで、とその開放感に身を任せて歌いまくるエルサ。松たか子の熱唱がひどく冴える。氷とは対照的な熱のこもった歌。

一方、アナは婚約者のハンスに国を任せ、エルサを探すため単身で向かう。

途中で山男のクリストフとトナカイのスヴェンに出会う。山奥にあるサウナでの出来事だ。フィンランドには伝統的なサウナがあると聞いたことがある。葉のついた枝で体を叩きあったりするようだ。映像でみたことがあるが、けっこう楽しんでやっている。
日本の禊みたいなものだろうか。ビートたけしがネタで軍団をこらしめるときにも熱湯につけた枝でリアクションをとらせていたあれは日本というよりもフィンランドのノリが強いかもしれない。

魔法の雪だるまオラフと出会う。彼はかつてエルサとアンが遊びの中で産み出した雪だるまで、このエルサの魔法の影響かなにかで命を得たオラフはスネ夫のような声をしている。コメディリリーフのために作られていて、ディズニーお得意のキャラクターに仕上がっている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA